表札の取り付け(戸建て)

表札の種類や設置場所によって取り付け方も変わってきます。
表札を「誰が どこに どうやって付けるのか」がポイントになりますが、現在、家を建てている最中の方やリフォーム中の方、またはこれからそういった予定のある方は、あらかじめ施工業者さんに頼んでしまえば、どんな表札でも取り付けてくれると思います。ですので、施工が終わって業者さんがいなくなってしまう前に、早めに表札を用意しておきましょう。
表札の納期はおおよそ、校了から約2週間から長い物で1ヶ月程度ですが、もう少し余裕を持っておいた方が良いでしょう。

表札の取り付けを業者に頼む場合は、お近くの工務店に頼むのが一番早いです。近くに工務店があるかどうか調べる場合には、家にある「ハローページ」から探すと楽です。ネットではハローページの掲載は無く200円で郵送にて送ってくれます。
また、ネットのタウンページで探す場合は
「地域」 → ジャンルで「住まい」 → 「建設業・工務店」 → 「大工工事」
と選択して、表示されている業者から表札の取り付けをしてくれそうな所に電話してみるしかないですね。
小さい作業をしてくれる工務店を探すとなると結構面倒なんですよね。ネットで出てくるのはリフォームとか建築とかばかりなので・・・、

個人で取付をされる場合は、自身ができる作業内容であるか確認してから表札を購入しましょう。また、取付の際は二人以上で作業をすることをお勧めします。一人は作業、一人は表札取付時の水平確認が出来ますし、初めての作業ですと一人では手が届かないこともあります。
簡単な作業かもしれませんが、落として傷をつけたり決めた位置にしっかり取り付けが出来る様にゴム付きの軍手など、必要な物をあらかじめ準備しておきましょう。



●表札の取り付け方一覧

●接着剤のみ
●接着剤 + 両面テープ
●ボルト + 接着剤
●ボルトのみ
●アンカーボルト
●専用取付器具
●両面テープ
●その他



接着剤のみ

接着剤のみで取付を行うのは結構厄介です。両面テープが使えそうな素材、設置場所であれば「接着剤+両面テープ」の項をご覧ください。

接着剤のみで付ける場合は、エポキシ系かシリコン系で速乾性の接着剤を使うのが早いです。多少の壁のボコボコであればこれで済みますが、あまりにも凹凸がひどい所に付ける場合は、凹凸を埋めるために速乾性であっても接着剤の量が必要になるので接着までに時間が掛かります。その間ずっと手で持っている訳にもいきませんので、仮止めをする何かが必要です。
また、パテで凹凸を埋めて平らにしてしまってから速乾性の接着剤を使用する方法もあります。



仮止めの方法としてはいくつかあります。
下図は下から延板などで支えておくという方法ですが、高さのある表札ですと上から倒れてしまうこともありますしバランスがかなり重要な方法です。
しかも延板(のようなもの)も用意しておかなくてはらならいので、高い所につける場合はそれだけ長い物を用意しなくてはならないです。



柱状のエクステリアや門柱などの場合は下図のように紐、または布などを巻きつけて固定する方法があります。



または、壁面の凹凸がひどい場合やザラザラで両面テープが付かない壁材などの場合、先にパテで凹凸を埋めてしまってから表札を取り付ける方法もあります。

強力な粘着テープで固定しておいて、接着剤が固まったら剥がす方法もありますが、それでしたら強力な両面テープを併用した方が、剥がし跡も残りません。




接着剤 + 両面テープ

設置場所が両面テープを使用できる場合は、仮止め用に強力な両面テープを併用します。
もちろん表札の裏側にも両面テープが付く事が条件になりますが、使い方によっては色々な素材に使える取付方法です。

使用する接着剤は速乾性のあるものが好ましいです。
表札に両面テープが付かなくても、先に両面テープと表札を接着剤で付けておくという手もあります(逆もまたしかり)が、その場合は接着剤の説明書を良く読んでテープにも使えるか確認しましょう。

下図の様に取り付ける事で、接着剤の乾燥時間を待っている間は両面テープが表札を支えてくれます。





ボルト + 接着剤

凹凸が激しい壁面に取付する場合は、ボルトを使って接着剤が固まるまで、表札が落ちないようにフック変わりにして仮止めします。
壁面に穴をあける必要があるので、電動ドリル等の工具が必要です。

穴をあける際、ボルトの長さよりも少し深く、ボルトのサイズよりも少しだけ大きな口径の穴をあけます。穴は大きくする事は簡単ですが、小さくするにはパテか何かで埋めないと行けないので大きくならないように注意して下さい。
穴をあけたら一度、表札にボルトを取り付けて引っかかるか試してみてください。





ボルトのみ

アイアンなどのチャンネル文字などに多い取り付け方です。
住宅用の物は大抵バーの上に文字が乗っていてバーと文字が一体になっていると思います。
壁に穴をあける為の電動ドリルなどの工具が必要です。
壁にボルトより、ほんの少しだけ大きめに穴をあけ接着剤を入れて接着します。
また、表札を壁面から浮かしたい場合は穴がボルト部分より長くならないように注意が必要です。



ボルトより穴の方が大きすぎると表札を挿し込んだ時に前に倒れこんでしまい仮止めが必要になってしまいます。
そうならないように接着剤を入れる前に一度、表札を挿し込んでみて大きさと深さを確認しましょう。




アンカーボルト

壁に穴をあける必要があるので電動ドリルなどの工具が必要です。
用意したアンカーより少しだけ大きな口径の穴をあけプラグを挿し込みます。深さはアンカーが穴より飛び出ないようにします。
ビスをドライバーでねじ込んでいくとプラグが開いていき穴に密着していきます。



プラグはビスよりも小さいですが、ビスをねじ込んでいくと開いていく仕組みになっています。




専用取付器具

メーカーによっては独自に器具を用意している所もあります。
こちらはメーカーによって違いますが、大抵は先に器具を壁などに取り付けてからその器具に表札を取り付ける物が多いと思います。
私の勝手な想像ですが下図のような感じかと思います。
器具を先に壁などに固定してからその器具に表札を引っ掛けたりして固定すると思います。





両面テープ

両面テープのみで固定する場合は、屋外用の両面テープを使います。
屋外用の両面テープは耐候性は多少ありますが、やはり接着剤と比べると弱いです。重さが軽い表札向けです。

設置場所がステンレスなどのツルっとしたところであれば、両面テープでの固定が出来ます。
下の画像では二本の両面テープで固定してますが、多少重いものであればもっと頑丈にテープをつけた方がいいです。
また、屋外用の両面テープもありますが、エクステリア付属の鋳物系(その他金属系)のアームに取り付ける場合は、夏場の日中などに鋳物自体が熱を溜め込み温度が上昇し、両面テープの接着部分がが柔らかくなり剥がれてしまいますので使用できません。





その他

上記で説明してきました取付方法以外にも、いくつかあると思います。
電飾系の表札やもっと特殊な表札ですと、取付方法も変わったものになってくると思います。
その場合は、施工業者さんに依頼するか、購入前に販売業者やメーカーへ取付方法を確認し、自身で取り付け可能かどうか確かめておくことが大切です。



スポンサーリンク